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都内某所在住の一応プロ志望のポンチ絵描き、時々 駄文書きの自称ヌルヲタの雌。
昨今の俺的癒し方法は、主にニコ動で懐かしアニメを観る&そこに投稿された素直でポジティブな感想コメントを読む事。

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この記事、分析した作家がオカルト作家って部分以外どこもオカルト的見地でも何でもない訳だがwwwww

>NMR ポニョ都市伝説、ポニョには宮崎駿のマル秘メッセージが含まれている!?
>http://npn.co.jp/article/detail/32897853/

ってか、いつの間に「NMR」(=ナイガイ ミステリー調査班)なんてのが出来上がってたンだか;(ナ、ナンダッテーーー
マンマーレ=ディズニー的とは私も思ってたが、フジモト=手塚的って指摘はどこか他でも見たな、中野 貴雄監督のブログ辺りだったっけかしら?
あと先日 たまたま立ち読みした、筑摩かどこかから出てた何とかいう文芸ムック誌(羽生生純の表紙絵だった…)での浅羽通明(だったと思う…orz)のコラムでは、フジモトが『海底2万里』のノーチラス号乗員だったという公式設定とポニョが宗介に会いに来た津波のシーンでのBGMが明白に『ワルキューレの騎行』を意識した楽曲だった事から(<言われてみて初めて気がついた;;; ホ、ほんとだ…!)更に展開して、作家名は失念したが;、誰だか日本人作家が書いた古い海洋スチームパンク小説との類似点まで言及されてあって、それはそれでとても興味深かった。
また、島本和彦のラジオ『マンガチックにいこう!』でゲスト出演してた あきまんこと安田朗も独自の『ポニョ』論を語っていたが(参考 >http://www.nicovideo.jp/watch/sm4546280)、これはこれで余りにも斜め上をいってて正直 あたまの頭痛が痛くなってきたものだった(苦笑;)こりゃ流石にちょっとパヤオ監督を買いかぶrいやさ、深読みし過ぎじゃないのかィ??(^ ^;;;) 多分、監督はそんな事まで考えてこの映画作ってないと思う…

巷では割と評価が二極化している感も伺える『ポニョ』の世界観は本編中での説明不足が故、このように様々な方面に推測を喚起させる世界観的「余裕」が多分にあるという点で、ある意味 その影響力は従来の宮崎作品の中でも遥かに群を抜いているように思う。

ちょうど良さげな機会と見たので、ここで一丁 常々抱いてた俺的『ポニョ』考を、何とか必死でまとめてみたよ^^^^^^でも論文とか元々 苦手なもんで、例によって只のチラ裏駄文なんだけども(しかも中途半端な)。

ザッと通してではあるが、常々 私が大部分の宮崎アニメに対して抱いていた共通の印象というのが「異形と少女との意思疎通シーン」がある、という点だった。
『ナウシカ』なら王蟲とナウシカ、『ラピュタ』ならロボット兵とシータ、『トトロ』ならトトロとサツキ&メイ、『紅の豚』ならポルコ・ロッソとマダム・ジーナ、『千と千尋』ならカオナシと千尋(或いはハクと千尋)、『ハウル』なら*ハウルとソフィー(※ハウルは一見こそ美青年だが、その中身は化け鴉にもなれるような呪われた魔法使い=非人間である)…というように。
いずれも構図としては、「異形=男性(男性的)」×「少女」である。 異形の者らは通常、世間から恐れられ忌み嫌われ最悪の場合 迫害すらされるが(<例/カオナシ)、得てして何かしらの「特殊な能力」を備えている事で己の面子を保てている、とも取れる。

一方 各作品のメインヒロインでもある相手の少女達は、一般的にも良く言われているように、宮崎作品に於ける女性キャラの共通パターンとして「純粋」であり、大いに「母性的」でもある。
大抵の場合はそれほど特殊な力などは余り無く、気丈ではあるが、どちらかと言えば割と(キャラ的には)平凡で普通の女の子の場合が多い。
宮崎監督自身もよく明言している通り、確かにそんな少女達は監督の最も理想とする少女(女性)像なのだと思われるが、では そんな彼女達と常に対峙する「異形たち」とは、一体 何なのか?

私は彼らこそ、「宮崎監督自身」の姿ではないのかと思っているのだ。

つまりその「異形さ」とは宮崎監督が持つ生来のコンプレックスだとか鬱積だとかそういった何かドロドロモヤモヤしたものの具現化であり、彼らが持つ特殊能力とは即ち 宮崎監督の「才能」の象徴ではないのか。 その力こそは、彼ら「異形」の唯一のプライドであり強力な武器でもある。
そんな(外見にしろ内面にしろ)「醜い」彼ら「異形の者」が純粋な存在である「少女」らに その存在そのものを認められ、抱擁され、心の交流を静かに深めていく様というのは、まさしく宮崎駿が未だ潜在的に抱えているのかも知れない、一種の胎内回帰的な「願望」そのものなのではないのだろうか、と。
もっとぶっちゃけて言ってしまえば、ロリコンというのは裏を返せば要はマザコンなのだ(アッチャー

更に、こじつけと言ってしまえば確かにそれまでだが、興味深いのは、各作品の公開された時代が下るごとに、その宮崎監督と思しき「異形」たちの姿が徐々に真っ当な「人間」に近づいていっている事だ。
例えば王蟲なんてもうヒトですらない完全な「異形」だが、ポルコ・ロッソは「元は人間」のチョイ悪オヤジ、ハクやハウルに至っては腐女子ちゃんズも食い付くような目元の涼しい「美形キャラ」である(笑)。

つまり、これは宮崎監督の精神的な「成長過程」とも取れる。

己の作品内で自ら創造した(母性の象徴である)少女達に受け容れられる事によって、彼の内的な部分が徐々に癒され、その後 描く作品の中での「異形」たちも「人間的=精神的成熟(完成形)」に変容していってるのではないのだろうか。
なお、上記で私は『千と千尋』に於ける「異形」としてカオナシとハクの2者を挙げているが、カオナシは明らかに人の欲望や何やらといった言わば「暗黒面(ネガ的な部分)」なのに対し、ハクは恐らく宮崎監督の内の「異形的部分」の中でも特に「少女と結ばれるべき(宮崎監督にとって救われるべき)ポジ的な部分」なのではないか、ナドと勝手に推測している(苦笑)
その後の『ハウル』では、ハウルが化け鴉の姿によって己の暗黒面を一身に抱えており より人間に近い形態になっている事から、或いはハクとカオナシという明暗は、精神的な「迷い」のような部分がそのまま二分化された姿なのかな、とも思える。
↑…つうか、この言い草は我ながら意味が良く解らんけどもwwwwwwworz

そして、なんか色々 かッ飛ばしてるような気もしつつ、いよいよ『ポニョ』の段である。
ポニョは「異形」から、遂に本物の・正真正銘の「人間」となってしまった。 近年の人間モドキの異形たちとは訳が違う。
しかしその肉体年齢は、まだ幼児である…それも今までとは違い、ポニョは元々は「異形の 女 の 子 」であった。
ここら辺で、どうも今いち私は読み解けられずにいる…; ポニョは、宮崎駿ではないのか?

上記の流れからゆくと、「異形+少女」という構図から、宮崎監督は遂に「人間になる事」はおろか「母性」までをも己の中に取り込んでしまったのだろうか?とも考えられるのだが、この『ポニョ』という作品は、例えばこの前田有一氏による批評記事(>http://movie.maeda-y.com/movie/01143.htm)でも「老人ホームの人々など、死をイメージさせる要素があまりに多すぎて」「この作品こそがパラノイア的で気味が悪い」等と評されているように、確かに部分的に少々 気味の悪く思える描写も無くはなかった。
「老人ホームの人々」に限って言えば、この作品に出て来る老人(てか老女ばっかり…)らの描写は、言葉は悪いが本当に気味が悪いくらい「リアルな老人のそれ」に見えた。
ある意味で、老人に対する ある種のファンタジー的なフィルターが無く感じられた。 まるで、自らの中にある「それ」をそのまま描いたようなリアルさにも思えた。 老女とは言わば、今まで異形らを支えて来てくれた少女達の「成れの果て」の姿である。
それを あれほどリアルに描いた(描けた)というのは、言うなればもはや、今まで持っていた内なる「理想の女性像からの決別」なのではあるまいか。 但し、無論 「彼女達」に幻滅した訳ではなく寧ろ未だ尊敬はしているので、リアルではあっても決して汚く醜く描かれている訳ではなく、ちゃんとどこか可愛らしく描かれてはいる。
(ちなみに余談ながら、前田氏は文中で「押し寄せる波やあふれる古代魚」「ポニョが過剰反応する謎のトンネル」にも死をイメージしたとあるが、私は津波と古代魚のシーンは元々は諸星大二郎の『生命の木』での有名な1シーン・「おらといっしょに ぱらいそさ行くだ!」が元ネタであると思っているのと、トンネルは まさしく異界と現世との境界線=記紀神話に於ける黄泉比良坂と同意だとフツーに思っていた(<これは『千と千尋』でも同じ事がされている)のだが、考えてみればそれらも昇天するシーンであったり死の国から甦る過程で通る道だったりする訳で、あながち間違ったイメージでもないなァ、とか後から思ってみたり…)

で。

俗に「年を取ると、子供に還る」などと言われる。 『ポニョ』に出て来る老女達は、当初は車椅子生活を送り平和だが退屈そうな日々を送っているようだったが、ポニョなる異形の「暗黒の破壊神」又は「破壊大帝」(笑)が地上に舞い降りた(いや、上がった?www)事がキッカケで、彼女等は元気に走れるようにまでなる。
 その姿はとても無邪気で明るく、元気な子供そのものだ。
そしてポニョも、恐ろしいまでに無邪気で、計り知れない凄まじい魔法の力をも持っていた異形の幼女であった。
…しかし彼女は、その力と異形の姿を捨て、本当の人間となった。
今までの異形キャラと違い大声で「ポニョ、宗介、好き!」と言えるほど真っ直ぐな自己主張が出来、全身でその愛情を表現し、知性溢れる大人びた少年・宗介にも その存在全てを肯定され、受け容れられながら。
ここで、判断が分かれる…もしポニョ=宮崎駿とするなら、彼は人魚姫と同様、自ら己の才能を捨てた代わりに「完全な人間の姿=母性愛をも己の心に見出した事による、心の平安」を手に入れられたのだろうか?
それとも今作で尋常じゃない圧倒的な津波シーンを描くようなパワーを見せつけてくれたように・作中のポニョが破壊大帝だった(笑)ように・また作中の老女達が、海水に埋まりユートピア的に化した新たな地上で元気ハツラツになったように、己の中の母性というピースを心の穴に埋めた事で より別次元の・新たなステージの「人間」へと化そうとしているのか…?

その答えは、もし次回作がまた宮崎監督自身の手で作られるとしたら、その時に明らかになるような気がしている。

…とか何とかgdgd言ってはみたものの、何だかんだ言って実は「まーでも、ほんとーは なーんも頭使わないで そのま〜んまを見てる方が全〜然 楽しめるやね〜♪」というのがホントの本音だったり し ・ て ☆ ( 自 爆 )
だって色キレイだし動画スゲーし音楽癒されるしフジモト可愛いかッけえし(<大事な事なので何度でも言う)で、もー俺的にはそれで充分ゴチだし*
DVD ゼッタイ カウヨ ー !!

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無題
立川けいヱもん URL 2008/10/08 (Wed) 00:46:16 EDIT
・・・深すぎる。

やっぱり映画ってどこかしら
自己投影されてしまうのでしょうか?
無題
かんりにん 2008/10/09 (Thu) 01:40:18 EDIT
>立川けいヱもんさん
>自己投影

ソ レ ダ !

その「投影」という単語が出て来なかった私はアホです(笑;)
自分も曲がりなりにもモノを描いて来たので実感として解るのですが、創作物に自分が持つ「何か」が全く投影されてない、という事は殆ど無いと思ってますです。

私は一時期 ユング思想にかぶれ気味だった事があるせいか、ちょっと本文の内容の解釈はユング的になっちゃってますかね(^ ^;)

お久しぶりです!
セネ 2008/10/16 (Thu) 11:15:15 EDIT
こんにちは、大変ご無沙汰しております(^-^)
お元気そうで何よりです!
久しぶりにハヤシ田さんの文や絵を拝見する機会ができましたので、嬉しさのあまり不躾ですがコメントさせていただきました。

>創作物に自分が持つ「何か」が・・・
私も本当にそうだと思います。
そして、作り出すモノに自分が投影されているなら、それを観る人の観方にも自分が投影されているってことなのかしらん・・・?
(だとしたら、私、少々丸くなってきたのかも)

ところで、今回の感想は目からウロコでした!
私には宮崎作品の登場人物達はどうも清廉潔白すぎてそこばかりに気がとられて、苦手意識があったのですが、この感想を読んで「ポニョ」に興味がわいてきました。やはり、映画って色々な視点から見なくてはいけませんね。今まで避けていた作品ももう一度見直してみても楽しいかなーと思っています。

それではまた次回、素敵なお話を聞けるのを楽しみにしています(^-^)ノ

無題
立川けいヱもん URL 2009/02/12 (Thu) 00:22:10 EDIT
【妄想192】相互リンクして下さっているブログ様へ

という記事を書きました

是非一読して頂けると嬉しいです


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